念願の北アルプス、槍ヶ岳にアタックを決行。
表銀座で2泊3日、小屋泊を予定していたが、槍ヶ岳山荘がものすごい人だったのと槍ヶ岳まで11時までに着いてしまったので、上高地まで最終バスまでに帰れそうと思い、1泊減泊して1泊2日に変更してもらった。
縦走のため松本市内で前泊し、公共交通機関を利用していく事に。
燕岳の登山口である中房温泉へのバスも要予約で、朝からすごい人だった。
バス2台で乗り付けて一斉登山開始になるため、燕岳までの上りは渋滞すると抜きにくい。
朝早く出発できずに先行者が多い場合は、途中のベンチまでスピードが出しにくい。
燕岳への上りは急登で有名なので、登山スピードの個人差が大きい登山道になる。
遅いのになぜか抜かせてもらえない人も結構いるので後ろの渋滞がひどく、かなりペースが遅くなった。
これが北アルプスの洗礼なのかと思うほどだった。
燕岳以降の縦走エリアになると横を通れる幅なので、追い抜きは容易になったが。
1日目、全ての山荘に立ち寄り食事休憩したり売店を見学したため行動時間が遅れたが、ここは景色も含めてゆっくり楽しんだ。
特に評判の燕山荘はサービスがすごかった。
山小屋に入場するやスタッフが立って待ち構えて挨拶しまわっている山小屋など、かつて見た事がない。
昼食のスタートが遅く、到着が早かったため、スイーツぐらいしか注文できなかったが、山小屋とは思えないレベルだった。
そのため昼食はバーナーを使用して大天井岳までの途中の稜線の岩陰で調理して取った。
初めての本格的な縦走だったので食事は十分持参したが、カップラーメンや行動食などは小屋でも結構購入できる時間が長く、行動中の時間帯ならほぼ購入できる。
関西では小屋自体があまりないため小屋利用の経験が浅く、そんなことも知らなかった。
次回は食事を取る場所を計算して荷物を減らすほうが良い。
パンなどを持参するか、魔法瓶のお湯+アルファ米の組み合わせなどの方が重量が軽くていい。
実際、このように対応している登山者が多かった。
とてもいい勉強になった。
また縦走エリアでは食事を取る場所もあまりない。
岩陰で食べたが風が強く、物が飛ばされないように気を使う上にゆっくり休憩できない。
パンや行動食なら、すぐ食べられる。
お湯は各山小屋で宿泊する場合はもらえるケースが多いが、もらえない小屋もあるようで事前に調査して覚えておくべき。
三脚は悪天候なら使用できなかったので、次回からは持参しないほうがいいかも。
せめて小型軽量の三脚を購入しておくべきだった。
宿泊なので、感度が低い夕焼け、モルゲンロートの撮影のために持って行ったが、悪天候で何も撮影できなかった。
実際に今回持参した装備の半分以上使用せず、無駄になった。
紫外線、小雨対策用に持参した傘も事前にYouTubeなどでオススメされていたので持参したが、稜線では風が強い場合、とてもではないが使用できない。
水、行動食も過度に持つ必要がなく、山荘で購入できる。
行動食も四分の一も使用せず。
次回からアバウトに予備ばかり詰め込むのではなく、しっかり計算したほうがいい。
途中に小屋が多く営業しているなら、食事は持参、購入と半々ぐらいにしたほうがいい。
特にアルプスは小屋が多いので、減らせると思う。
関西の山ばかり慣れていると、ここの感覚がかなり違う。
また当初2泊3日の予定だったため1泊目を大天荘にしたが、初めから1泊2日で縦走するなら、西岳まで1日で行っておく方がいい。
表銀座を1泊2日で歩いている人をヤマップでも見つけたが、西岳で宿泊されているようだった。
雨の予報なら2泊3日の方がよく、テン泊なら宿泊地を変更できるので便利。
この縦走エリアはテン泊時、予約不要、早い者勝ちだが、7月連休時でもまだ空白地があった。
ただ今回の大天井ヒュッテのテン場では、強風でテントが飛ばされ、朝2組小屋の朝食スペースに避難して寝ていた。
こんな事もあるのだと学びになった。
大天井ヒュッテ直前の稜線がかなりの強風で登山者全員が岩に捕まりながら中腰で風が弱まったタイミングで歩くような状況だった。
稜線上ではメリノウールのフード付きがなければ、寒くて歩けなかった。
北アプルスのテント場は標高が高い場所の場合、ペグはほとんど不要、石で対応しているようだった。
縦走時に、ウインドブレーカーや防寒具必須。
特に風が強いエリアや標高が高い稜線などでは、UL装備に寄せすぎると危ないかもと感じた。
ペラペラだと寒く、岩にスレて破れそうだったので。
西岳を過ぎたあたりで、猿が通過する登山者に石を投げ続けている場所があった。
登山者が通過するタイミングで様々なサイズに石を投げてくる。
野生の猿を見たのも初めてだが、とんでもなく悪知恵の猿だった。
タイミングを見て一人ずつ急いで通り過ぎて対応したが、かなり危なかった。
通過した後の小屋で登山者でその話で持ち切りだったが、気が付かずに歩いている人もいて驚いた。
もし頭にでも当たっていたら。
ヘルメット推奨の区間だったので最悪の事態にはならないかもしれないが。
槍ヶ岳ヒュッテに11時までに着いたが、槍ヶ岳への登頂が大渋滞で往復1時間と時間がかって大変だった。
よくここまで来れたと思うほど疲れ切っている外国人の登山者の方がハシゴに捕まって動けなくなってしまったので、この日に下山しようと計画変更した事で昼食を取る時間もなくなってしまった。
槍沢ロッジからは平坦な道だが、距離は長く、早歩きでも時間短縮がなかなか厳しかった。
連休等では上高地から夕方に下山するさわんど行きバスの待ち列が河童橋近くまで並んでおり、何時間かかるか分からない。あかんだな、タクシー待ちも数十名は並んでいた。
前回、上高地に週末に来ていたため、バスの渋滞を見ていたので、松本駅に向かう予約制バスをスマホで途中予約しておいた。
これを利用しなければ、電車には絶対間に合わなかったと思う。
このバスは予約しておけば、キャンセルもスマホで可能で100円の手数料だけしかかからない。
必ず予約しておいたほうがいいと思う。
本当は関西まで直行のバスのほうが乗り換えなしで寝ながら帰れるので直行バスを予約したかったが、最終の時間が早かったのでリスクがあり予約しなかった。
今回は正解だったと思う。
初めての表銀座であいにくの天気だったが、充実した山行だった。
今度は裏銀座をテント泊で歩いてみたいと思う。
GPS19:20
1日目 山行5:11 休憩2:03 合計7:14
2日目 山行10:28 休憩1:27 合計11:55
距離42.0km 上り3,181m 下り3,124m
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