8月末に天気が3日ほどよさそうだったので、テン泊縦走で白馬岳に挑戦しました。
栂池ゴンドラでまず上がりますが、オープン前からすごい渋滞です。
列の前は100人以上は軽く待ってます。
アルプスのリフトは全てこんな感じなのでしょうか。
結果的に臨時便が出たので、1時間ぐらい遅れで乗れました。
ソロ登山の場合、ゴンドラやチケット売り場の場所取りをしてもらえないので、トイレも先に行っておく必要があります。
そのため長時間並んでおく事ができません。
宿泊地まで余裕をもって到着でき、テン場一番乗りだったので、ここまで急ぐ必要がなかったかもしれません。
この時期、アルプスの小屋が軒並み水不足のため、小屋泊以外の利用者への水の供給を一時中止するニュースがあり、唐松岳頂上山荘は水不足のため補給出来ないとの事でしたが、普通に販売していました。
補給が出来るのであれば過度に水を持ち運ぶ必要はなかったので、ニュースやネットの書き込みを信じ込むのではなく、縦走などリスクのある山行を行う際には、事前に直接小屋に電話して確認しておいたほうがいいと思いました。
白馬大池山荘、白馬頂上山荘、天狗山荘は水が潤沢で補給できるため、あまり持ち運ばないほうがいいです。
白馬エリアでは唐松頂上山荘だけが独立経営する小屋のようで、残りの小屋は全て村営でグループとなっています。
大きなグループだとヘリでの荷揚げ等、対応力があるので、水不足、補給不足になりにくいのでしょう。
白馬の水に関しては立地もあるようですが、ミネラルウォーターの販売まで制限がかかるのは荷揚げ不足しかありえません。
食事の予備も小屋で補給、購入可能なので、今回もまた食事を持ち込み過ぎました。
テント泊時の食事量の準備は本当に奥が深い。
個人差があると思うので、他人の履歴があまり参考になりません。
飲水量もしかりです。
白馬頂上山荘のテン場は広くて張りやすいですが、地面が硬すぎてペグが刺さらない。
これは事前に情報収集していたのですが、想定以上に硬かったです。
岩は多く利用できるので、最初からペグを持参しないほうがいいと思います。
ペグも8本とか入れると、結構な重量になります。
穂高のテン泊時に寒すぎた経験を生かし、モンベルの#3番を持参しました。
これでジャストで安眠できました。
ヴィヴィがあると寝袋の防水カバーとしても使えて便利ですが、逆に寝袋は湿気で濡れてきたので途中で外しました。
ULハイカーの方にヴィヴィがとても人気なのですが、寝袋との相性はあるかもしれません。
化繊タイプなら濡れても問題ないので、化繊やオクタのような素材のものと合わせるといいかもしれません。
寝袋が濡れるのは外からの雨漏りでなく、自身の体からの熱で結露して濡れるのがほとんどだと思います。
そのためヴィヴィで濡れを防げて保温できたとYouTubeでよく言われていますが、これは眉唾です。
何となくULアイテムを使いこなしている思い込みでしょうか。
不帰キレットを通って唐松岳までアクセスするため、バリエーションルートを通りますが、3大キレットと言われるほどの難易度ではありませんでした。
暑くて長いのがネックです。
抜けるまでのコースの長さがあるので、鎖場の難易度や高度感より体力が持つかが肝心だと思います。
体力に余裕がなければ、不注意になりがちです。
その場合は鎖場がリスクになります。
キレットの通過に2時間程度かかりましたが、前泊でしっかり睡眠を取れたのが大きかったと思います。
白馬岳より唐松岳のほうが個人的にはよかったです。
唐松岳は日本百名山ではありませんが、周りの山が全て百名山です。
そのためここから見渡す景色が荘厳で360度ものすごい景色です。
富士山を登るより隣から見るほうがすごい理論と同様でした。
唐松岳から下山する際に五竜の登山ルートが見えました。
ものすごい稜線だったので、是非ともまた挑戦してみたいです。
縦走するためにアクセスをよく考えました。
八方バスターミナルにあえて車を駐車して、早朝のバスで栂池ゴンドラまでアクセスするつもりにしていました。
平日朝でも八方BTにタクシーが数台待機していたため、早くアプローチでき近距離でそれほど高くつかないので当日はタクシーを使いました。
こうする事で下山時に車の回収がスムーズになります。
五竜に車を停めてしまうと、回収するのにタクシーを使う必要があり、もしタクシーがすぐなければ待ち時間がでます。
結果的には下山した際に八方ゴンドラ駅にもタクシーは待機していました。
タクシーを利用して八方BTまでお願いしましたが、週末などではこの方法のほうがバスの本数も多くなるため確実でしょう。
GPS14:28
1日目 山行4:35 休憩0:39 合計5:14
2日目 山行7:37 休憩1:19 合計8:56
距離26.0km 上り2,491m 下り2,466m
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