前の日まで上高地で撮影を行っていたが、まだ体力的に余裕もあり3連休だったので、そのまま常念岳に日帰りで登頂しようとやってきました。
駐車場で車中泊しましたが、この三股駐車場は携帯の電波がつながらないです。
これではこの山域の縦走後にタクシーの手配が難しいと思われます。
3日目の山行のためか、このコースは難易度は低いが、ルート表記以上にきつく感じました。
日帰り予定で荷物も準備したので、それほど荷物も重くなかったはずですが、久々にコースタイムの0.8と表示されたので、結果としてこの時点での自分にとっては厳しい山行だったと思います。
特にきつく感じたポイントがシューズです。
トレラン用のアルトラ、ローンピーク6を使いましたが、前常念岳から常念岳へのコースの岩場が結構長く、ソールが柔らかいので足裏からダメージを受け、疲労が蓄積しました。
シューズは軽いほど早く歩けていいと考えるようになっていましたが、まだ甘かったと思います。
槍・穂や宿泊により荷物の重量が多い場合ならスポルティバのボルダーをチョイスしていましたが、日帰りでもルートによっては重くてもソールがもう少ししっかりしているシューズのほうが歩きやすい、疲れにくいと学びました。
ローカットでもソールがハードなシューズを履いている人を見かけるのはこういう理由なのだと分かりました。
また岩稜帯の登山に慣れていない人にとっては、違うコースから登るほうが転倒リスクなく安全だと思います。
実際、違うコースで登頂している人の方が多かったです。
あと前常念岳前後は手を使って岩場を登る箇所が結構あるので、トレッキングポールが邪魔でした。
コースが長く、3日目なのでポールを持参しましたが、これも無駄になりました。
常念岳の山自体、素晴らしい山でしたが、山頂は結構寒く、すでに登頂までに5時間近くかかっていたので、リスクを考えてすぐ下山しました。
3連休半ばにも関わらず、下山途中にすれ違う人はかなり少なかったのですが、どう考えても日中の日がある時間までにテン場、小屋までたどり着かないと思われる人が結構いました。
下山途中の樹林帯で2人組の若いカップルがしゃがみこんでおり、心配になったのでこちらから挨拶したら挨拶してもらえましたので、座っているだけかなと思いながら、「大丈夫ですか?」ともう一度声かけしましたが蚊の鳴くような声で大丈夫と返事をされたため、そのまま通り過ぎました。
その後、下山した駐車場近くで大学生2人に若い大学生カップルに会わなかったかと声をかけられたので、その二人かもしれないと上記やりとりを伝えましたが、場所をマーキングしていなかったので正確な場所を伝える事ができませんでした。
駐車場で待っていた二人はおそらくうずくまっていた二人から連絡をもらっていたようだが、救助に行くか悩んでいる様子でした。
というのも、この駐車場は携帯の電波がありません。
聞くとその二人もヘッデンを持っていないとの事でした。
その状態で登って大丈夫か相談していました。
私の後続の方が下山してきたので、その方のほうにも詳細を確認しに離れていったので、以前に本人か同じパーティーメンバーから救助要請を受けないと警察に連絡しても取り合ってもらえないと前に聞いていたので、これ以上手助けのしようがないと判断し、その後はそのまま帰宅しました。
またこれより前にうずくまっている高齢者に声をかけた際、休んでいるだけだと逆に怒られた経験があります。
正直なところ、登山者がどのぐらいの状態なら声かけ、手助けすればいいかの判断が難しいと思います。
明らかな遭難状態なら、おせっかいな人と言われても対応したほうがいいと思うのですが、その線引きが難しいです。
もうこの時点で私はガーミンのGPS契約をしていたので、よほどの悪天候でない限り自分の座標は空が開けていれば確認できます。
今後は体調が悪そうな人を見かけた場合、ガーミンを確認して座標と顔が映らないように対象者の姿だけでも写真で撮影しておき、万が一の際に救助が必要と思われる人を見かけた場合、正確な座標を警察に連絡できるようにだけは準備しておこうと思います。
これでで一度でも遭難者の手助けになれれば幸いです。
もちろん利用せず、写真を削除するだけのほうが理想的ですが。
数日後、この日に2名常念岳で遭難、当日中に救助されたニュースを見ました。
反省してもしきれない、無念、無力さでいっぱいになりました。
GPS 08:46 山行7:54 休憩0:44
距離11.7km 上り1,638m 下り1,587m
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