前日、燕岳を登り、そのまま次の日に八ヶ岳に来ました。
まだ八ヶ岳はそれほど雪がないとの情報でしたが、雪山登山では初心者おすすめとの蓼科山に挑戦です。
すでに前に北八ヶ岳周遊で使った道路は冬季通行止めのため、女神茶屋駐車場からのアプローチになります。
冬季はここからがメインになるようです。
ここからだと獲得標高が少し増えます。
駐車場には2台だけ車が止まっていました。
この駐車場にトイレがあり、使用は出来ますが冬季なので水は止まっています。
スタート地点近くの平地がいきなり藪漕ぎです。
夏場など、肌の露出があると擦り傷になりそうです。
八ヶ岳縦走では下山後の交通事情が悪いため蓼科山を外す事も多いようですが、これは検討の余地ありです。
アイゼン、ピッケル共に持参しましたたが、両方使用しませんでした。
前日通りチェーンスパイクと冬用靴との相性が悪く、取り付けに時間がかかりましたが、二日目なので少しだけ慣れてきました。
スタートから雨でしたが途中雪になったので、今度は着替えに時間がかかりました。
途中の樹林帯で樹氷になっていました。
とてもキレイです。
この樹林帯を抜けると別世界のような山でした。
とてつもない爆風で風の音で他の音が聞こえません。
ハードシェルのフードを被っているので、余計に何も聞こえない状況です。
これがアルプスなどで基本の冬山なのでしょう。
前日に使わなかったのでサングラスしか持参しておらず、ゴーグルなしがまたミスでした。
目が開けられません。
山頂近くの小屋からはグローブで目を隠しながら下を見つつ歩きました。
風が強すぎてか、雪が吹き飛ばされており、岩が露出しています。
そのおかげでかアイゼンは不要でした。
また滑落の心配はない傾斜だったので、ピッケルもいらないと判断して両方使用していません。
無事山頂まで登頂しましたが、この山は硫黄岳のように山頂が広く、隠れる場所がないので悪天候時に休憩は出来ません。
さっさと下山開始しました。
下山途中、爆風地帯に急変する辺りで大学生パーティーが停滞してどうするか考え中でした。
山頂の状況を説明して、ゴーグルに変更したほうがいいとアドバイスしておきました。
一人だけ不安だったようで、待機するとの事でした。
若い方ですが、なかなか判断力、決断力のあるパーティーで、とても勉強になりました。
ここまで来ていれば山頂まで行く人が多いと思います。
雪山では自分の力量に応じた勇気のある判断が大切なのだと、とても勉強させられました。
このパーティーなら、安全に登山を楽しみ続けられるでしょうから。
このあたりには温泉が多数あります。
八ヶ岳自体、日帰り温泉が多い場所なので、帰りに入浴して体を温める事がすぐできます。
これも雪山では非常に助かります。
GPS 05:17 山行4:36 休憩0:27
距離6.1km 上り813m 下り796m
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