天気がいい予報だったので、厳冬期以来の氷ノ山に行ってきました。
雪の時は鳥取県側から上がる人がほとんどですが、夏山ではアクセスがいい兵庫県側からのほうが登山者が多いと思います。
今回、初めてぶん廻しと呼ばれるコースを歩きました。
これは隣のスキー場でもある鉢伏山までを縦走して歩き、下山してからアスファルト道路を歩いて戻ってくるルートになります。
なぜぶん廻しと呼ぶのか不明ですが、正式な名称のようで登山道のルートを示す立て看板にも「ぶん廻し」と書いてあります。
今回は新兵器を導入しました。
折りたたみ自転車です。
南アルプス用に購入したのですが、車2台でデポする登山方法で行く山のうち、移動距離がそこまでなく登りが少ない場合なら自転車を使えばソロでも同じ事が出来ると思い、初めて挑戦してみました。
このルートで自転車を使っている人のログを見た事がなかったのですが、事前に鉢伏山登山口の状況を見てから決めようと思い先に偵察に行ったところ、 問題なさそうなのでデポして戻りました。
車でも30分かかったので、自転車だとさらにかかる計算です。
結果として何故か自転車のほうが早く戻れたのですが、福定公園あたりから結構な登り道となり、ここからは歩く方が楽だったと思います。
登山口前の駐車場に車を停めたのですが、最後の2kmは心拍数が登山の登り以上でした。
次からは福定公園に駐車するほうが良さそうです。
鉢伏山からの下りは最高のサイクリングを楽しめました。
通常なら単にアスファルトの景観がない道を歩いて戻るのは苦痛ですが、サイクリングにとって田舎で信号がないアスファルトは最高のロードとなるので、両方のいいとこどりが出来ます。
この方法だと単に南アルプスによくある車立ち入り禁止、自転車はOKのルートにだけ使うのでなく、北アルプスの三股のようなアクセスも悪く縦走に使いたい場所にも使えそうです。
上高地-新穂高や上高地-中房温泉に使えると最高なのですが、さすがに距離と高低差があるので無理でしょう。
三股にデポ、車を穂高駅に駐車、バスで中房温泉で組むと本数の多い予約可能なバスルートを使えるため、繁忙期でも有効に使えます。
これなら表銀座に前泊なし、ソロでも車でいける計算です。
タクシー予約を使うと下山時間が読めないのに山頂から予約必須など、どちらにしても不便です。
というか縦走でタクシーを使うと1万~2万以上はどこもかかるので、ソロだと厳しいです。
登山とサイクリングを合わせると縦走ではよくある登山終盤のアスファルト下りでヒザにくる箇所をカットできます。
辺境の登山口ほど携帯の電波がなかったり、駐車場への公共交通機関アクセスがない、またはほとんどない状況が多いため、結構メジャーな登山ルートでも縦走では時間や季節、週末限定になるなど、交通アクセスの悪さでかなり限定される山がほとんどです。
下山後、半日バスを待つ必要があるのにトイレしかない登山口などもあります。
いろいろな組み合わせを探っていきたいと思います。
もし本格的なE-BIKEがあるなら、登りも対応出来る事になります。
キャリアと対応する車も必要になりますが、40km以上、登りも対応できる自転車があれば、100km未満の縦走で駐車場と同じ道路側に下山するルートであれば、どこでもこの方法が使えると思います。
脱線しましたが、ぶん廻しのルート自体は素晴らしいものでした。
肝心の稜線歩きはそこまで距離がなく、樹林帯が長いですが、兵庫県でこれだけのルートは他にないでしょう。
低山のグリーンシーズンなので、緑が多くて素晴らしい景色を見ながら歩けました。
氷ノ山では登山者に会いましたが、ぶん廻しのルートに入ると貸し切りで誰にも会いませんでした。
この景色を独り占めで歩きました。
縦走で歩くなら、兵庫県の登山ルートではここが一番かもしれません。
避難小屋は多いですが山小屋などのエイドスポットがないため、基本的に夏だと日帰りの山になります。
日帰りで20km、獲得標高1400mとなると、割と大変なルートになります。
そこを自転車利用なら、10kmは自転車移動にできます。
浮いた時間を稜線歩きでゆっくり使えるので、各山頂ごとに景色を堪能してきました。
信号が一か所もないロードなので、飛ばし過ぎないように自転車を使えば最高におすすめです。
鉢伏山からの下山で、階段を整備されている方がいました。
少し話したのですが、夏休みになると子供が鉢伏山に遠足に来る事が増えるとの事で、子供がよく通る鉢伏山のルートだけでも夏休み前までに階段の出っ張りをなくすように整備したいと仰っていました。
とても感動的です。
いつも登山道を整備していただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありったけの手持ちの行動食を渡してきましたが、チョコなので暑くて溶けていたかもしれないです。
あと神大ヒュッテの前に水場があり、登りの途中で給水できるのですが、この水場が枯れていました。
もしかするとこの水場はもう止めているのかもしれません。
かなり役立つ水場だったのですが、これを当てにしている人も多いと思われますので、注意して下さい。
ヒュッテより少し手前で沢から水を取れるのですが、浄水器がいると思います。
この沢もこの時期でも弱い水量でしたので、8月~9月中旬あたりは怪しいと思います。
鉢伏山登山口 *自転車デポスポット トイレあり 駐車場トイレ裏に自転車設置可
https://maps.app.goo.gl/XHEnUQEHUhLNxn3YA
福定親水公園 *トイレあり ここからスタートがベスト
https://maps.app.goo.gl/qwPPd8mLFQYyDJQp6
東尾根登山口 *登山口前に駐車場あり 少し手前に水場、トイレあり
https://maps.app.goo.gl/N6726W1XRape5fwm6
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