9月末には小屋閉めが始まるので、天気のいい日を狙って岳沢小屋から天狗の沢、ジャンダルム、奥穂高岳と周回してきました。
難所で有名なルートなので岳沢小屋で前泊を入れましたが、8月末までなら上高地行きのバスが早朝から出ているため、日帰りでも十分いけそうです。
慎重に歩いたのでゆっくり歩いたためか、高山病の症状など全く出ず、気温も低かったので水もあまり飲んでいません。
予想以上に楽でした。
ジャンダルムは巻いて登っていくのですが、知らない人が多く、何人もにどこから登るのか聞かれました。
私も初めて登るのですが、動画などで確認してから来ないのがびっくりです。
ジャンダルムの天使が崖に落ちてなくなっていたのですが、この日の朝にどなたかが3代目天使を持ってきてくれたようで、一緒に撮影できました。
上でドローン撮影に忙しい人がいたので、早々に移動して馬の背に向かいましたが、馬の背は雨なら危険だと思います。
濡れていなければ、岩が切れ落ちているので逆にホールドがしっかりあり、高度感に慣れていれば問題ないでしょう。
このルートでは、天狗の沢が一番の難所だと思います。
下りでここを降りるのは、かなりの難易度になるでしょう。
西穂から縦走する場合、地図を見ると唯一の避難ルートに選択しそうですが、逆に来た道を戻るほうが安全だと思います。
岳沢小屋は金曜でも結構宿泊者がいましたが、上りでは自分ともう一人しかこのルートを使っていませんでした。
ヤマップ、ヤマレコを見るとここを下りで使う人がいるようですが、先月に天狗の沢を下山していた高齢の登山者が遭難していました。
警察発表によると遭難の原因は疲弊です。
今回ジャンダルムの手前で休憩していた高齢のソロ登山者の方が明らかに危険な状態でしたが、独り言で大丈夫そうな事をずっと唱えていたので、周りの人も誰も声を掛けられない状態でした。
全然大丈夫なんですと言いながら、立ち上がれずに座る位置をずらすだけでも転がっていて、すぐ下で休憩していた方にぶつかっていました。
無事、下山できたのか心配です。
紀美子平から岳沢小屋への下りでも高齢のソロ登山者が少し段差があるルートで歩けずに停滞していて、助けを求められました。
荷物を持ってあげ、安全な樹林帯まで一緒に下りましたが、途中ストックを持ったまま手を使わず大きめの岩場の段差を降りようとしていました。
山のグレーディングが高いルートより逆に中間より少し上ぐらいのルートのほうが危なそうな登山者、遭難寸前の登山者をよく見かけます。
というか行くたびに必ず1人は遭遇します。
無理せず自分の今の体力に合ったルートを選び、安全で警察に迷惑をかけないように登山を楽しんでほしいと思います。
今度は西穂から縦走するか、大キレットと一緒にまとめて歩いてみたいと思います。
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