PR

利尻山 利尻島・礼文島 2024年9月

北海道登山

札幌の新千歳空港から利尻島への季節限定直行便が9月末で終了するため、滑り込みで利尻島と礼文島に行ってきました。

1日目は移動日でしたが、港近くのペシ岬という小さな山によく登っているようでしたので、自転車を借りてから登ってきました。

港を見下ろす立地で正面の山が利尻山です。

ちょうどこの期間は天候も晴れ予報で、旅行中に雨は降っていないのですが、1日目、2日目は曇り、3日目は朝のみ晴れで、利尻島登山時はずっと雨でした。

ホテルの支配人によると、利尻山が晴れて山頂まで全て見える日は7日に1日程度しかなく、島が晴れでも雲はいつもかかっているとの事でした。

山頂から晴れの動画がアップされていますが、ものすごい確率で撮影されているようです。

ここはおすすめです。

山行記録: ペシ岬 2024年9月
2024年09月27日(日帰り) 道北・利尻, ハイキング / yarukigenkiの山行記録

利尻島では自転車で散策するか、花の時期に花を見て回るくらいしかする事がないので、1日目は自転車でサイクリングをしました。

あまり激しく自転車に乗ると翌日の登山に影響するのですが、散策しているといつの間にか島半周していました。

行きの飛行機もガラガラでしたが、すでに旅行シーズン終了のため観光客も少なく、どこも寂れた感じの印象でした。

夜は地元で人気の居酒屋を予約していたのですが、この時期だと利尻は食材もあまりなく、本島からの仕入れや輸入ものになるとの事でした。

シーズンオフに来ているので仕方ありませんが、主人はもう夏もあまり食材はないと言ってました。

利尻の日本酒があったので頼みましたが、これも今ではレシピを元に小樽の酒造に作ってもらい、逆に送ってもらっているそうです。

2日目は利尻山登山なので、4時起床、登山口まで自転車で数キロ漕ぎ、5時過ぎにはスタートできました。

1週間晴れ予報の中日で登ったにも関わらず、9合目までずっと雨でした。

特に5合目を過ぎたあたりで、ものすごい大雨に叩かれました。

大雨になる直前にすでに下山してきた人とすれ違ったのですが、私がそれほど濡れておらず傘を差して歩いていたので驚いていました。

ものすごい雨だったのに濡れてませんねと声掛けされたのですが、その時に気が付けばよかったです。

まだ森林限界ギリギリ当たりだったので、低い木の下で急いで着替えましたが、軽量の山と道オールウェザー上下しか持っていなかったので、ズボンを履くのに手間取りました。

前日までモンベルのストームクルーザー上下と悩んだのですが、気温、風の点からソフトシェルを持っていきたかったので、両方着る場面を考えるとUL雨具で重ね着対応したほうがいいと判断して交換したのが裏目に出ました。

オールウェザージャケットは問題ないのですが、パンツは靴を脱がなければ着れない仕様です。

ほとんどの雨具がこの仕様なのですが、ストームクルーザーパンツは両サイドがジップで脱がずに着脱できるタイプを使っています。

【モンベル】ストームクルーザー フルジップパンツ Men's
サイドが全開し、登山靴などを履いたままでも簡単に着脱できるレインパンツです。「ストームクルーザー」と同じ、GORE® C-ニット™バッカーテクノロジーを採用し、大幅な軽量化と同時に、これまでにない柔らかな着心地を実現しました。細部に至るまで...

これなら突然の大雨でも素早く対応できます。

だいたい雨が降る前に雲の流れ、様子から想定できるのですが、この日は小雨から一気に天候悪化し、ガスの中だったので雲の様子を観察できませんでした。

このような場面が初めてだったので、いい経験となりました。

大雨以降、登山道は川のように水が流れ、沢登りになりました。

靴もアルトラのローンピークで来ていたので、靴下まで完全浸水しました。

9合目ぐらいでようやく雨が止みましたが、ガスの中を歩く事に。

山頂まで結構抜いたのですが、下山ですれ違う人も多かったです。

私は5時過ぎには出発しましたが、夜中2時、3時など物凄い早出の人もいました。

コースの難易度、山小屋がなく避難小屋だけの山なので実質日帰り限定になる事から、早出が基本の山です。

9合目の手前で一瞬だけ晴れ間が出ました。

これがラストチャンスでした。

ここ最近、百名山登頂時、ほとんど晴れの日がありません。

山頂は視界なし、強風、ガスの上に寒いので、早々に下山し、避難小屋まで下りて食事を取りました。

このルートには携帯トイレブースが数か所設置されているので、この小屋でトイレを借りました。

登山口に携帯トイレを廃棄するごみ箱も設置されているので、非常に便利です。

登山口のキャンプ場でも携帯トイレは販売していますが、早朝アタックの場合は事前に購入しておくほうがいいでしょう。

9時には登頂していたので、急いで降りればこの日に礼文島行きの昼過ぎのフェリーに間に合いそうだと判断し、下山は早めに歩きました。

にも関わらず下山時は数人しか抜いていません。

先行して歩いていた人は登りですれ違いましたが、この人たちは全員下山も早かったのでしょう。

ほとんどソロ登山者でしたが、利尻山に来る人はなかなか速足の登山者が多いかもしれません。

山行記録: 利尻山 2024年9月
2024年09月28日(日帰り) 道北・利尻, ハイキング / yarukigenkiの山行記録

無事、午前中に下山できたので、自転車でホテルまで戻り、お風呂、着替え、食事を済ませて自転車を返却、昼のフェリーに間に合いました。

礼文島に行く予定はなかったのですが、前日にもう利尻島を観光しており、日本最北端のスコトン岬を目指してレンタカーを借りて2時間弱で観光しました。

帰りのフェリーが夕方のため、大急ぎで島を移動します。

また寂れた場所でしたが、感慨深い場所でした。

帰りに澄海岬にも寄りましたが、こちらのほうが人気のようでした。

透明度の高い海ですが、光の具合で黒く見えます。

実際は素晴らしい海でした。

最後に桃台猫台にも寄れました。

ここはトレッキングで行く場所なのですが、団体バスでなければかなり上のほうの駐車場まで行けます。

それでも歩いて登る必要はあるので、歩ける靴で行くほうがいいです。

ちょうど夕日の時間だったので、素晴らしい景観でした。

急いで港に戻り、利尻島に戻るフェリーに間に合いました。

時間ギリギリでしたが、メインの観光地は見れたのでよかったです。

3日目は移動日ですが飛行機の時間まで時間があり、もうする事がないのでまたホテルで自転車を借りて今度は山間部にある自転車専用道路を端から端までサイクリングしました。

電動自転車の電池がすぐに切れたので、なかなか大変なサイクリングとなりました。

バッテリー切れの3段変速電動ママチャリは単に重いだけで、予想外の足トレになりました。

結構、山の上部まで自転車で上がれます。

自転車を持ち込んでサイクリングすれば、最高でしょう。

今回、折り畳み電動自転車を持ってくるか悩みましたが、登山道具もあったので止めました。

利尻島、礼文島は登山よりサイクリングのほうが楽しめる島だと思います。

札幌までの帰路、最後になって天気が回復してきました。

それでも山頂には雲がかかっていましたが。

最後まで全貌を見れないまま札幌に戻り、翌日早朝からアタック予定の羊蹄山までレンタカーで移動しました。

コメント