北海道遠征4日目は羊蹄山に日帰り登山しました。
この日の夕方のフライトで帰宅のため、早朝からコースタイム早めで弾丸登山する必要があったのですが、3日間の登山とサイクリングで足がやや筋肉痛の状態からスタートです。
少し歩いてみて様子を見てから検討する事にしましたが、下山時のみ痛みが出る程度なので登りで稼いで下山はゆっくり降りる事にして決行しました。
アミノ酸パウダーとEAAを下山時にたっぷり残しておき、下山時はある程度の時間で疲れがなくても休憩を取りました。
下山は心拍数が上がらない事と帰るだけなのでつい早く帰りたいと考えて休憩を取らずに歩きがちです。
そのため最近はあえて下山をゆっくり歩き、足にダメージが残らない、筋力を温存する歩き方を模索していましたが、この日はその集大成となりました。
非常にいい天気ですが、気温は10度前後と理想的な登山日和です。
早朝からヘッドランプを使用してスタートしました。
駐車場には先行3台あり。
前日に駐車場近くにある山小屋である蝦夷小屋に宿泊しましたが、他に1パーティ2名の登山者が宿泊していました。
駐車場で見たナンバーだったので、おそらくその二人が1台と思われます。
利尻島と違い、熊が出る山域のため、先行者、後行者共に登山者がいるほうが安全です。
本来4時スタートにしたかったのですが、熊出没情報もあったのであえて出発は遅らせました。
遠目から見ても羊蹄山は物凄い迫力で、これを半日で登って降りれるのかと思うぐらいのスケールです。
コースタイムや独立峰である点から利尻山に近いサイズだと思いますが、雲がかかっていないのでさらに迫力があります。
山頂ではお鉢巡りがあるので、こちらのほうがさらに大きく見えるのかもしれません。
ただ羊蹄山のほうがシンプルな上り一辺倒のため、登りやすい山でした。
早く出ればトライしやすいと思いますが、北海道の山はほとんど避難小屋しかありません。
この日は1名だけ避難小屋宿泊予定に見える登山者がいましたが、基本は日帰りです。
1500mは上げるので、それなりに慣れている人でないと難しいでしょう。
登りで山頂までに先行者を全員抜きましたが、同じ小屋に宿泊していた二人は二日前に幌尻岳に登った帰りにここに寄ったそうです。
小屋閉めの日に滑り込みで宿泊してアタックしたようですが、北海道、もしかすると百名山で一番きつい山をアタックした二日後にこの山に来るとは、すごい体力です。
さすがに疲労があるのでゆっくり登っていたようですが、2時から準備して出発との事でしたので、北海道登山者には驚かされます。
8合目あたりから森林限界となり、樹林帯が低くなってきます。
このあたりから風が強く、急に寒くなります。
快晴にも関わらず、土に霜も降りていました。
チェーンスパイクを持っていましたが、使うほどではありませんでした。
来月はアイゼンになるでしょうか。
紅葉の時期にあたっていたようですが、風が強く環境が厳しいためか、あまり綺麗な紅葉ではありませんでした。
9合目を超すと、すぐにお鉢巡りとなります。
ここから物凄い景色です。
北海道の厳しい環境でも自然は残っています。
なぜか3枚目の写真の近くでバッタを見ました。
生命の力強さを感じます。
このお鉢巡りは結構きつかったです。
筋肉痛が原因かもしれませんが、アップダウンで岩場が多い箇所が最後にあるとは思いませんでした。
ルートが分かりにくい箇所も一部あり、登り9合目から下山時に周回してくるまでに2時間くらいかかっています。
途中、休憩を1回、靴下と靴を乾かした程度です。
この周回では他の登山道から上がってきた人とも合流するので、人が増えます。
途中、旧小屋跡がありました。
石の基礎部分だけありましたが、昔は小屋があったのでしょうか。
ここにあれば便利だと思います。
下山は筋肉痛に影響するため、筋トレに使うEAAを水に溶かして一口づつ飲みながら降りました。
またトレッキングポールを使いながら、足さばきに気をつけて慎重に足を置き、フラットフィッティングを心掛けました。
また強制的に休憩も取りました。
登りのほぼ同じタイムで下山したので、相当ゆっくり降りています。
このおかげで下山後に入浴した後、筋肉痛が朝よりマシになっていました。
登山後に前よりよくなったのは初めてです。
というより筋肉痛があれば、登山は止めるか、ルートを簡単なものに変更してきましたが、今回は補給、特に糖質の筋肉に対する効果を実感しました。
また歩き方も影響は大きいのではないでしょうか。
非常に学びになった山行でした。
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