東北遠征2日目、てんくらC、登山口から風速26mの予報で、今日こそ撤退が濃厚の天気予報でしたが、とりあえず行けるところまででもと思い駐車場に向かいました。
駐車場に数台車が停まってましたが、車内で誰か先に行くかを見守っている人ばかりで、ちらちら目が合うのですが誰も車を出ようとしていません。
もうニット帽までかぶっているので登山者だと思うのですが。
この暴風なので先行者が欲しいと全員考えていそうでした。
車のナンバーも地元の人が少なかったです。
ところが1グループのみ外で準備している団体がいました。
栃木県警のお揃いのオレンジ色のジャンパー着ていて、救助かなとも思いましたがすぐに出発しないのでおそらく訓練に準備しており、何かあったときに大いに心強く、また最強のラッセル隊列になると思い、すぐに用意して飛び出しました。
途中、登山道が分からず大回りしてロープウェイ乗り場を過ぎたあたりで栃木県警グループを追い越し、また道迷いしながら大回りしていると栃木県警グループに抜かされてました。
さすが地元警察、トレースがなくてもまっすぐ迷わず広場まで直登ルートから先回りされてます。
私は登山道の入り口がわからず、道路沿いを多く歩いていました。
スノーシューを使っていたので、どうせトレースがないなら道路のほうが歩きやすいのもあったので、直登ルートはトレースがないところは歩きませんでした。
広場まで着くと警察の方がアイゼンを装着して準備していたので、挨拶をして少し話すとすでに暴風が凄まじく、まさかのその広場で訓練をされるとの事でした。
まさかこの先に進まないとは思わなかったので当てが外れましたが、まだ進めるぐらいの状況でした。
そこに先にソロで進むとソロの方が下山されてきたので、状況を確認しました。
撤退してこられたとの事で、腰ラッセルで行けるところまで行かれたそうです。
ここからすぐ折り返したほうがいいと言われましたが、後続はまだ誰も来られないので、撤退の予感が漂いますが、行けるところまで行く事に。
今後の経験にするため、自分の目、思考で撤退を決めたかったのです。
ラッセル気味で少し登りましたが、スノーシューでも腰下まで沈み始め、残り時間から撤退を決めました。

帰り道も自分のトレースがもう消えてます。
5分もすればトレースが消えるぐらいの風でした。
広場に戻るとまだ栃木県警の方々が同じ場所で耐風姿勢の訓練をやってました。
よく考えれば警察の方々がここで停滞して訓練しておられる時点で撤退すればよかったのですが、体力がかなり余ってたので経験を積む事を優先しました。
体力、時間等、少しでも不安要素があれば、ここで撤退していたほうがいいと思います。
下山途中で後続組にすれ違いましたが、どこまで行けるかは不明です。
私がラッセルをしてトレースをつけなくなれば、全員で交代ラッセルをしなければ無理でしょう。
それほどの風でした。
山頂で風速30m近い予報でしたが、このぐらいの予報だと最初から止めとく方がいいかなと思いました。
樹林帯が長く、稜線部分がない、またはほとんどない山なら行けるかもしれません。
昨日の蔵王は登山を中止する判断基準を学ぶ機会にしかならず、あまり経験にはなりませんでしたが、この日の撤退は一生忘れないでしょう。
ホテルに戻って通常以上に仕事がこなせました。
次につなげたいと思います。
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