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雪用装備の違いについて

アイテム紹介

雪山装備、特に歩くことに関しての装備ではチェーンスパイク、12本爪アイゼンがメジャーですが、結構使い分けしています。

ほとんど使っていないものも多いのですが、必要に応じて購入するごとにアイテムが増えた感じです。

現在の主力はチェーンスパイク、12本爪アイゼン、スノーシューの3つです。

どのレベルの雪山に登りたいかにもよりますが、低山のみならチェーンスパイクのみで対応できます。

本格的な雪山だと12本爪アイゼンが必須です。

以下、自分が所有している歩行用雪山装備をまとめました。

チェーンスパイク

低山の雪山など傾斜がそれほどなく、積雪量も少ない場合などに使います。

〇長所

1.軽量

2.安価で種類が多く、ネットでも買いやすい

3.サイズ展開が多く、どの靴にでも合わせられる

4.凍結した状況に強い

5.滑りやすい道全般に使用できるため、泥濘にも強い

〇短所

1.斜度がある場合、滑る

2.積雪量が多い場合、歯が刺さらない

2.切れやすい

低山だとチェーンスパイクのみで対応できますが、アイゼンと両方持参してロードの状況で使い分けるほうが便利です。

切れやすいのは有名で、今まで壊れたことがなかったのですが、先日初めて故障して山で修理対応しました。

アイゼンと両方持参する場合、なくても対応できるので軽量なタイプしか持参しない事が多いですが、これも状況によります。

私は3種類のチェーンスパイクを使い分けています。

1.Black Diamond(ブラックダイヤモンド) ブリッツスパイク トラクションディバイス BD37040 L

2.NORTEC ノルテック NORTEC TRAIL 2.1(トレイル 2.1)

3.Naturehike アイゼン チェーンスパイク 19本爪

1が最もよく使用するもので、軽量で爪が多く、信頼のBD製です。

小さめのサイズ感なので、1サイズ大きいものがオススメです。

XLサイズまであります。

2はお守りで持っていくもので、必要かどうかわからないが一応持っていく場合に選択します。

世界最軽量が売りですが、爪が少ないので凍結した場合などに使用するぐらいです。

ネックは見た目ワイヤー仕様なので軽くて簡単に扱えそうですが、意外と装着しにくいので装着に時間がかかります。

そのため装着に時間がかかるとリスクが高いような天候が厳しい環境では持参しません。

3は一番切れにくくしっかりしていて安いものです。

実は一番強度が高く、爪も長いので本格的です。

ネイチャーハイクはアマゾンで購入できる商品ですが、モバイルのアンカーのように優秀で性能に優れた商品を安く販売しているメーカーで有名です。

レビューも高評価が多いです。

3→2→1の順に購入しました。

初めて雪山に挑戦するなら、まずは3をオススメします。

しっかりやるつもりなら最初から1でもいいと思います。

2はULハイカー専用ですが、いつも売り切れています。

自分以外で使っている人を山では見たことがありませんが、山と道の社長が愛用しているそうです。

これでわかるでしょうか。

新雪や降雪時すぐ先頭で登る場合などある程度の深さでのラッセルが必要な場合で、かつ雪深い山で傾斜がそれほど急でない場合はスノーシューの有無で登頂の確立が相当変わります。

6本爪アイゼン

チェーンスパイクより斜度がある、または雪深いが危険箇所はない場合に最適です。

実際には使える場所が少ないと思います。

アルプスなどには行かないが、チェーンスパイクでは滑った事がある山が最適解だと思います。

あまり選択肢がない商品ですが、私が使っているのは以下の商品です。

エバニュー(EVERNEW) 6本爪アイゼン

モンベルとエバニューくらいしかないと思います。

という事は、日本でしか使われていないのではないでしょうか。

ただこれと4本爪アイゼンは結構使っている人を見ます。

特に12本爪アイゼンを使うほどではない雪山で雪が多そうな場所で見かけます。

三重の鈴鹿や奈良、残雪期の燕岳でも見かけました。

特に鈴鹿や奈良南部の山では12本爪アイゼンを持ってきている人も多いのですが、明らかにオーバースペックです。

アイゼン気分を味わいたい、アルプスに行くために練習したいなどの目的ならいいと思いますが、関西の雪山で12本が絶対いつでも必要な山はない気がします。

VRでなければスノーシューで行けてしまいますが、厳冬期で雪が多い氷ノ山の稜線部分ぐらいだけでしょうか。

氷ノ山は冬は鳥取側から登るので、関西とは外れますが。

安くて靴を選ばずに装着でき、故障しにくいと思います。

行く山によっては、有効な装具だと思います。

12本爪アイゼン

本格的な雪山に登る場合、絶対必要なアイテムです。

どれか1つ選ぶなら、これ一択でしょうか。

種類も多く、このアイテムだけで1コラム分になるので簡単に記載します。

〇長所

1.どのような雪山でも使用できる。

2.岩と氷のミックスではこれしか使えない。

3.前爪を使えば不安定な場所でも雪の斜面に蹴りこんで体を安定させられる。

4.メンテナンスがしやすく、修理も部品ごとに購入して対応できる。

5.調整を自分でできる。

〇短所

1.高い。

2.重い。

3.使いこなすのに技術がいる。

4.登山靴との相性があり、実際に装着してみないとしっかり装着できるかわからない。

5.爪のメンテナンスがマメに必要で手間がかかる。

グリベル、ペツル、BDあたりが有名ですが、私が使っているのは以下のものです。

ペツル(PETZL) バサック

雪山用の靴をネパールにしているため重量が重く、100gでも軽いバサックを愛用しています。

12本はグリベルを使っている人のほうが多く、シェアは半分以上は軽くあると思います。

爪の材質に長所があるので、登山靴が軽い人はグリベルでいいと思います。

主観かもしれませんが、難所に行くほどペツルを見る割合が増えてきます。

12本は奥が深いので、詳しくはまた記載するかもしれません。

スノーシュー

初心者のスノーハイキングでレンタルされているアイテムで、初心者向けなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、そうでもありません。

〇長所

1.新雪、トレースがない雪で沈みにくい。装具の中で最も浮力がある。

2.初心者でも使いやすい。

3.アイテムによっては、ある程度の斜度でも滑り止め効果がある。

4.アイテムによっては、登攀時にヒールリフトを使い、登るのが楽になる。

〇短所

1.重い。使わない場合、ただの重石になる。

2.高い。アイテムの中で最も高額。

3.使う山が限定される。

4.氷にはある程度強いが岩場に弱く、ミックスのロードでは使えない。

5.斜度がきつい場所では滑る。

私の使っているものは以下の通りです。

【モンベル】アルパイン スノーシュー 56
取り回しの良いコンパクトなサイズの山岳用スノーシューです。フレーム全体がクリートとして機能するT型断面フレームがトラバース時に高いグリップ力を発揮します。クランポンの回転軸に反発性のあるフレックスバンドを使用することで、歩行時にデッキが垂れ...

販売してすぐ話題になった格安スノーシューです。

予約して購入しました。

実際に購入してから、安物買いの銭失いになった面もあると思います。

ないよりもちろんいいのですが、やはり重量と浮力のバランスが問題です。

スノーシューは雪深い山では絶対あるほうがいいアイテムですが、とにかく重いので使わない場合は捨てて帰りたくなると思います。

雪山でデポしていくアイテム筆頭で、山頂アタックなどで稜線に上がるような場所によく集団デポされている割に種類が少ないアイテムなので、自分のものと間違えないようにネーム加工やラベルなどで工夫した方がいいかもしれません。

特にこのモンベルのスノーシューは利用者が多くなっています。

今から買い直しできるのであれば、これ一択です。

エムエスアール(MSR)(メンズ)スノーシュー ライトニングアッセント

浮力、重量の点から考えて、コスト度外視して性能のみで判断するなら、これしかないでしょう。

スノーシューは1に浮力、2に重量、3にヒールリフト有無、以外は些細な事です。

<番外編>

ペツル(PEベルモント(Belmont) PI-1487 雪ッ子TZL)

安いスノーシューを探していた時にアマゾンで見つけて購入しました。

上高地のスノーハイクで使いましたが、高低差がない場所なら結構使えます。

スノーシューのレンタルで歩くような場所なら、これを買って持っていくほうが安くて繰り返し使えると思います。

重量も軽く、何より安いです。

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