遠征4日目、3つ目の山は会津駒ヶ岳です。
この登山道の麓にある民宿に宿泊してベースキャンプにしていました。
この辺りは日本有数の辺境地で食事や補給が困難なエリアです。
ガソリンも会津で満タンに入れ、食料等を2日目に買い出ししてから入ったのですが、ランチタイムのみ営業する蕎麦屋と道の駅横のレストランぐらいしか本当にお店がありません。
日帰り温泉はありますが飲み物の自動販売機1台あるだけで、食料は買えません。
長期遠征が難しいエリアです。
朝食と夕食付にしてあるので、かなり助かりました。
例年なら登山口まで車で行けるのですが、今年は雪が多いため登山口近くの駐車場まで道路の除雪が完了していないため、車両通行止めです。
そのため一番下からの歩きとなります。
この山は結構入山者がいました。
BCはいません。
登山口入口から上がってすぐに雪渓が出てきます。
ここが一番の難所、ハイライトです。

写真だと簡単そうに見えますが、ここはハイライト最終地点です。
危険なので問題個所は撮影していません。
途中でアイゼンをつけたりする事もできないほどの斜度、積雪状況です。
立ち止まる事がリスクなほど滑る、滑落のリスクがある状況でした。
ツボで行ってしまいましたが、ここまでの経験とトレッキンポール、登山靴の性能をフルに活用して歩いています。
雪とトレースの状況もすべて合致していたのでツボで歩きましたが、もう一度同じ状態で歩くならアイゼンを使用します。
チェーンスパイクでも滑落一発アウトでしょう。
3合目に行くまでの間にこれほどの状況が5月にあるとは思いませんでした。
1名GWで遭難しましたが、ルートは分かりやすくGPSを見る必要もない一本道なので、おそらく滑落でしょう。
例年ならチェーンスパイクしかいらず、ルートも短縮して登れる山なのですが、今年の積雪量の多さのため難易度が上がっています。
山頂についても標識がまだ埋まっていました。
本来であれば縦走したい山なのですが、リスクを考えてすぐに下山しました。
帰り道に間違えたトレースのほうがしっかり残っている場所があり、気をつけるポイントです。

ここだけ急にピンクテープが出てきます。
トレースは左にいっぱいついています。
必ず右にルートを取らなければ、大変なことになります。
残雪期に行かれる方は注意してください。
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