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燕岳 冬山 2023年11月

北アルプス登山

今年から本格的に冬山登山を開始しようと、雪山装備を購入しました。

早速まだ中房温泉まで車でアプローチできる厳冬期前の燕岳へ。

初めての経験ばかりの山行となりました。

途中のSAで車中泊し、翌日早朝に中房温泉入りしましたが、第2駐車場に入る橋の手前の金網が凍っており、スタッドレスタイヤのみでは空転して進めませんでした。
第1駐車場は金網がないため入場可能できますが、満車で駐車できず。
仕方がないので空車が出るまで待ちました。

そのため登山開始が9時近くになってしまい、予定より3時間遅れました。

まだこの時点では、3時間押しても燕岳の上りは夏に登った時に余裕で早く登れているので、早く歩ければ問題ないと甘く考えていました。

中房温泉の駐車場はこの時期でもスタッドレス+チェーンがなければ夜間入り、車中泊は無理だと思います。

雪が特に降った日を狙ったわけではありません。

晴れの日を狙ってもこのありさまです。

長野県にはスキーで冬にも車で来ていますが、スキー場の駐車場だとスタッドレスタイヤでほぼ問題ありません。

北海道でもスタッドレスタイヤで大丈夫ですが、登山用駐車場はレベルが違うようです。

雪山なので早朝からアタックしたかったのですが、いきなり予定が狂いました。

アイゼン、ピッケルは初めて使用するので、当然家で練習をしてきました。

しかしチェーンスパイクは持っていたので、このチェーンスパイクと新しい冬靴とを合わせる実験はしていませんでした。

これがまたミスになりました。

第2ベンチでチェーンスパイクをまず装着しようとしましたが、冬靴は大きめになるのでチェーンスパイクのサイズに合わず、ゴムを思い切り引っ張りながら取付する必要がありました。

ここで取り付けに両足で30分以上かかってしまいました。
というよりちょっと壊れて修理しつつ取り付けしました。

合戦小屋からアイゼンに変更し、また帰りに第2ベンチでアイゼンからチェーンスパイクに変更したため、アイゼンとチェーンスパイクの付け替え、途中の着替えに1時間半以上かかりました。

かなりの時間のロスです。
寒くてグローブをしたまま作業するため特に時間がかかったが、取り付けの練習を素手でやっていました。

これがまたミス。

冬用グローブをつけたままの作業に慣れておく必要があります。

ただでさえ3時間遅れで登頂開始したので、どんどん遅れが出ます。

日帰り予定で燕山荘に宿泊予約などしておらず、テントも持参していないので、帰りは少し焦りました。

合戦小屋はまだ営業しており、食事は豚汁とお汁粉のみ販売していました。

暖かい食事が助かりました。

ジュースや水も販売していたので、知っていれば補給前提の装備で来れました。

燕山荘までスタートから4時間かかりました。

夏の表銀座縦走時は渋滞していましたが、今回は渋滞などないにも関わらず、かなり時間がかかっています。

燕山荘では外でアイゼン外すだけでなく、靴も脱がないとレストランに入れないので、水しか購入しませんでした。
水のみなら受付で購入できるので、時間短縮になります。

というより冬靴を履くのにも慣れていないため、もうヒモの締め直しをしたくなかったためとゆっくり休憩する時間がないと判断したためです。

幸い外の天気がよかったので、外のテーブルでパンだけを食べてすぐに下山開始しました。

ちなみにテン泊は1組のみ、この時点で気温は-6℃。

関西の冬山とは次元が違います。

下山も燕山荘から3時間かかっています。

アイゼン、チェーンスパイクの着脱に時間を取られましたが、全行程中ほぼ休憩していません。

GPSによると休憩1時間半、行動時間5時間半となっていました。

合戦小屋でおしるこを食べた時間は10分もかかっていないでしょう。

やはり装具交換で1時間以上かかった計算です。

次回までに雪山装備の装着トレーニングを行っておく必要があります。

やっていたつもりでしたが、やはり実際に現場でやるのとは違います。

さらにチェーンスパイクは3つ持っていたので、冬靴と相性のいいものに変更しておくべきでした。

ただ他の方のヤマップなどのレポートを読み、チェーンスパイクとアイゼンを両方持っていく意味が分からなかったのですが、実際に持参してよくわかりました。
アイゼン装着時は歩くスピードが出ないが、チェーンスパイクなら通常の登攀スピードと変わらないので、早く楽に歩けます。
中途半端に装具なしで歩くのとチェーンスパイク付きで歩く場合のどちらが早い、歩きやすいか、登山道状況を見て判断できるぐらいの経験を積むようにすれば、歩きやすく安全に移動できるようになると思います。
下山している登山者の装具を見ても、下山の方が長い時間装具を使うはずなので、すれ違い登山者の足元を見ても、ある程度までしか参考にならないと思います。

上りの際は下山者が装着していれば、そろそろという認識は持てます。

初めての本格的な雪山は登った事があり、日帰りでルートが簡単、道迷いしにくい燕岳にしましたが、正解でした。

もう少し時間的に楽な山でもよかったかもですが、これは体力トレーニングを行っていた事が功を奏したと思います。

基本は早く歩ける体力、技術のベースがある前提でしが、雪山はリスクが高いと思います。

なにより日帰りでも荷物が重くなります。

しかもかなり高額なアイテムが多いです。

アイゼン、重い荷物、寒さなどのリスクはありますが、それでも冬の燕岳を見てしまうとネガティブな要素が全て吹き飛びます。

夏山とは違った雪景色は壮観です。

この景色を見るために、みんな冬山に登るのでしょう。

スキー場で見る雪山とも次元が違います。

大変ですが、努力して経験を積み、安全な雪山を楽しみたいです。

GPS 07:07 山行5:37 休憩1:31

距離9.0km 上り1,347m 下り1,265m

山行記録: 燕岳 冬山 日帰り ピストン
2023年11月23日(日帰り) 槍・穂高・乗鞍, 雪山ハイキング / yarukigenkiの山行記録

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