北海道の日本百名山攻略のため、遠征にやってきました。
今回は2週間程度で残りすべての北海道にある百名山に登頂予定です。
フェリーで自家用車を持ち込み、初日は最も困難な百名山と言われる幌尻岳に上りました。
Gallery not found.自家用車持ち込みで来ているので車中泊対応できるためチロロ林道のルートと悩みましたが、チロロ林道の駐車スペースが非常に少なく平日でも満車になっているとの情報を読んだ事と本格的な渡渉が初めてのため、自己判断で渡渉ルートを通行可能か判断するのが難しいと考え、あえて増水時に危険と判断されるとバスが運休になる通常ルートを取りました。
これなら現地の山岳会の判断で登山できます。
結果的には考えすぎで日帰りチロロのほうが楽だったのですが、リスクを取って残り百名山アタックに影響が出たり事故になる事を避けられたと思います。
前泊も登山口前の山荘に取りましたが、ここの宿を予約しなくてもバスに乗れたようです。
平取町のサイトではバスだけの予約ができると記載がなかったのですが、実はすべてバラバラに予約可能だそうです。
現実的に通常ルートでバスだけを予約して日帰りで幌尻山荘に泊まらずに帰る人がいない前提、または危険なのでやめてほしい意図がある可能性が高いですが、コースタイム0.6で歩けば十分可能です。
参考までにバス停の停留所にある第2ゲートにはプレハブの小屋が設置されており、トイレと水場もあります。
この小屋についてはバスを逃した人の避難小屋として使えますとだけ記載がありますが、幌尻山荘より快適です。
ビバーク目的では絶対利用してはいけないですが、万が一帰りが遅くなった場合に4,5人は十分寝れます。
どこにもこの情報の記載がないので、最初に書いておきました。
かなり有用だと思いますが、日帰りを狙うなら素直にチロロ林道ルートにしたほうがバスの時間縛りがなく、渡渉が楽で安全なのでオススメです。
このバスですが寝坊対策したにも関わらず、予約していた4時発の1便を寝坊してしまいました。
次の便は4時間後となり、この2便を利用する人と前日色々宿で話していたので一組はバス利用者がいるのでバスは確実に出ると判断してキャンセルせずに準備し、バス出発直前に窓口が開いたところで事情を説明してバスを変更してもらいました。
スタッフの人曰く山荘に泊まっていて寝坊する人はほぼいないそうです。
バスだけ利用の人だと4時に遅れる人はいるそうです。
1便集合時に一名、山荘宿泊の人がいないと話題になっていたと言われました。
ドミトリーで全員が2時過ぎから起きて準備しており、個室でないので寝坊する人はいないのでしょう。
ドミトリーだとアラームを使えないので、自分には個室か車中泊が向いていると改めて認識しました。
2便は自分を合わせて2組、5名しかいません。
2便だと2泊3日の予定で幌尻岳を狙う人の利用になります。
ヤマップやヤマレコには1泊2日の記録ばかりアップされていますが、実際に宿で数えたところ半数以上は2泊3日で幌尻山荘を予約、前泊を違う宿にしている人が多かったです。
初日を1便にして2泊3日にしている団体もいました。
こうすることで登頂成功率を上げているのと、ルートの長さ、獲得標高から3分割にすれば普通の山行に出来るためだと思われます。
高齢の登山者も多かったのですが、この方たちは3日予定でした。
それでも渡渉があるので初心者は危険です。
4時間遅れ、9時スタートになってしまいましたが、とりあえず登りだけなのでヒザの影響は少ないと判断して8割程度の力で幌尻山荘を目指し、到着時刻を見て登頂するかを小屋スタッフに相談する予定を組みました。
バス出発前の電波がある時点でコンパスに出した登山届は先に2日目アタックに切り替えて変更しておきました。
渡渉自体は前日も天気が良かったので問題ありませんでした。
登山口から雨だったのですが小雨だったので増水するほどではなかったのが幸いしました。
沢靴をこの登山のために購入していたのですが、このためだけに新しい靴を買うのがもったいなく、アマゾンで一番安い沢靴を購入して持ってきていました。
試し履き出来なかったのですが、ゴム紐で縛るだけの簡単な靴だったので問題ないと判断し、初めて履いたところいきなり留め具が割れました。
履くには問題なかったのでオリンパスをザックに縛り付けて渡渉しましたが、この靴がかなり良かったです。
安くても沢靴なので排水できる穴が開いているのですが、この穴が川から上がって歩く際に水を本当に排出してくれます。
非防水の軽いトレランシューズでも同じかなと考えましたが、性能が桁違いです。
もう荷物になるので幌尻岳が終わったら捨てようと思いましたが、大切に保管しておきたいと思います。
山荘で一日干しておくとほぼ乾いていました。
登山靴の中で最もコスパの高い靴だと思います。
3時間で幌尻山荘に到着し、スタッフに相談したところ、2便でこの時間にここまで上がってくる人はまずいないと驚かれました。
通常早くても5時間、14時くらいに到着するそうです。
渡渉でかなり手間取るそうなので、やはり沢靴が活躍したと思います。
スタッフに相談した理由の一つに山小屋は16時以降にチェックイン、戻ってくる事を嫌がります。
当たり前ですが、遭難のリスクを考えてです。
すでにチェックインして荷物をデポしていく場合、捜索対象になってしまうので、事前に相談しておこうと考えていました。
スタッフからは1便で来た団体グループが30分前にアタック開始したぐらいなので、18時までに絶対降りれると思われるので大丈夫ですと言われたので、安心してアタックする事に決めました。
ヘッドライトを使わないように17時には山荘に戻る予定を立て、急いで荷物を整理、デポしてチェックインの手続きをしてからスタートしました。
登り始めてすぐに団体が下山してきました。
違う団体かと思ったのですが、途中で全体スピードを鑑みてガイドが下山、翌日アタックに切り替えたようです。
さすがプロのガイドだと思います。
この日は2組の団体がおり、ガイドは4名宿泊していたのですが、北海道のガイドで夕食時に話したのですがなかなかしっかりした方々でした。
稜線に出たあたりで1便の登山者の方々とすれ違うようになり、もう全員が寝坊して2便でやってきた問題のソロの人とわかっていたようでした。
それほどこの幌尻岳に登ろうとする人で1便を寝過ごす登山者はレアなのでしょう。
稜線に出るまではハイペースで歩いてましたが、景色が開けた瞬間から足が止まります。
あまりにも素晴らしい稜線です。
北海道でも暖かい地区なのでチングルマの時期は終わっていましたが、高山植物の宝庫です。
お花畑と言われている稜線ですが、これほどの花と稜線の美しさのセットは見たことがりません。
360度、すべて山と青空です。
写真に納まりません。
ここまでで時間をかなり巻いたので、稜線からは少しペースを落として歩きました。
北海道は費用も時間もかかるため、そうそう来れません。
天候不良も多い山域なので、もうこの景色は一生見れない可能性があります。
目に焼き付けるように歩きました。
稜線では岩稜帯があるのでソールの薄い靴は向かないと情報があったので飛ばせるローンピークでなくオリンパスを選択したのですが、ここはローンピークで十分でした。
岩があっても大きな岩の上を歩く程度なので、それほど神経質になるレベルではありません。
また総じてロードの状態はよく、大雨が予想されるケース以外はどんな登山靴でも対応できるでしょう。
大雨の場合、渡渉が困難となり最初から登山自体を中止すると思われ、アルパインシューズなどは不要だと思います。
山頂に到着すると1便の登山者に追いつきました。
山頂で少し休憩してから下山を開始しましたが、名残惜しい山は久しぶりです。
ここからはヒザの様子を見ながらポールを使い歩きました。
飛ばさないように意識して足を置くように歩いたので、下りは撮影せずに降りたのですが結構時間がかかりました。
予定通り17時に山荘まで下山し、小屋スタッフに下山の報告を入れました。
2組追い越して下山したのですが、その確認もされました。
この小屋では予想通り宿泊者全員の状況を確認しているようでした。
最大40人しか泊まれない小屋なのでできる事かもしれませんが、さすが最難関の山にある山小屋です。
他の登山者と同様、すぐに夕食を準備して就寝用意をしましたが、いつも一番手ぐらいに準備が終わるのですが、他の登山者の手際の速さ、さらに消灯前にもう寝ている段取りの良さに驚きました。
何より消灯が19時半だと知りませんでした。
18時くらいには全員もう寝る体制、またはすでに寝ている状態だったのですが、一人だけスマホでネットフリックスを見てゆっくりしていましたが、消灯なのでもう寝るしかありません。
寝る場所が非常に運悪くトイレの電気が目に当たる場所だったので、24時くらいまで起きていました。
久しぶりの小屋泊だったので、アイマスクを忘れてきたのが失敗です。
そこから2時くらいまでは寝れたのですが、今度は2時くらいからもう起きてアタック準備をする人たちが動き始めます。
キレット小屋を思い出しました。
こんなにストイックで宿泊者全員が軍隊のように規律正しくマナーの見本のような小屋は久しぶり、というか2回目です。
3時間でここまで来ているので3時間あれば確実に帰れる計算でしたが、もう周りはヘッドライトだらけで寝れそうにないので準備して朝食を外でゆっくり食べました。
朝食に暖かいトムヤムラーメンを食べたのですが、朝からお湯を沸かしてゆっくり朝食準備している登山者はいません。
準備のスピードも登山力の一つだと思うのですが、ベテランほど準備がとにかく早いです。
おそらく歩くスピードなどよりパッキングの準備が一番経験のレベルが影響するのではないでしょうか。
朝を何時に出るかでリスクがかなり違うので、準備や判断、思考のスピードが遅い人は難易度が高い山にはまだ行かないほうがいい基準になると思います。
高齢の登山者でも慣れた人は早いです。
動きでなく頭の判断、思考のスピードが全てです。
歩く訓練もですが、パッキングの練習は山に行った回数と意識した回数でしか訓練できないので、装備の見直しも含めてここを常にアップデートする事を意識しています。
この日は正直、遅いほうでした。
前日も同様でしたが、正直あまりないケースです。
全員、私より経験豊富な登山者しかいないようでした。
おそらく歩くスピードは一番早かったと思いますが、安全に登山をする上では他の登山者の方々のほうがレベルは上です。
非常に学びになる機会で、いい勉強になりました。
先行者より少し遅れて下山を開始しました。
いきなり渡渉になります。
ここが朝早いと川の水が冷たいと考えてゆっくり出る予定をしていたのですが、それほどの冷たさでもありません。
寝不足でボーっとしていたので、一気に目覚めました。
安定のアマゾン製沢靴で軽快に渡渉して降りました。
何十回も渡渉があるのですが、今まで1か所飛び越えるかちょっと足がつかる程度しか経験がなかったのでいい経験値になりました。
深さより流れの強さを見てルート取りしたほうが安全だと初めて体感しました。
足を持っていかれそうになるほどの流れの強さを経験したのも初めてです。
これで水流が多い場合、かなり立っている事が難しいでしょう。
ポールがあれば大丈夫と思いがちですが、全く役に立ちません。
ポールはバランスを取るためだけにしか使えないので、むしろ自分の足でしっかり立つ事のほうが重要です。
そのためにも踏ん張りがきく沢靴は便利です。
登山靴でも踏ん張りはきくと思いますが、沢ばかり歩かないので陸に上がった時に靴の中に水がたまった状態で歩く事になります。
その状態で歩き続けると、今度は足の皮に影響がでます。
北海道は渡渉がある登山ルートが多いそうなので、北海道に来られる人は1足買っておいてもいいと思います。
渡渉していると先行者に追いつき、どんどん追い越して先に進みました。
皆さん渡渉に苦労されているようでした。
もしかすると渡渉には登山の脚力と違う筋力が必要なのかもしれません。
筋トレの効果が渡渉に役立ったのかもしれないです。
他の人は川の流れに足を持っていかれるのを踏ん張りながら歩いていました。
スクワットは全てを解決するが最近の口癖なのですが、ここでも役立ったのかもしれません。
第2ゲートまで無事下山し、バスまで2時間以上余裕をもって到着しました。
前述の避難小屋で靴を脱いで休憩させてもらいました。
ここはかなり快適です。
水場とトイレもありますが、ここで靴を洗えるようにブラシまで置いてあります。
靴とポールを洗って2時間干しておきました。
後から来られた登山者の方と話していたのですが、一人は幌尻岳が最後の百名山でこの日に百名山達成の方、他にもあと10座など、幌尻岳に来る人はほぼ百名山達成を目標にしている人ばかりかもしれません。
2回目の人もいましたが、前回ガスで何も眺望がなかったためだそうです。
百名山達成された方からは、百名山達成を目指さないほうが幸せなので目指さないほうがいいと言われました。
達成しても何も感じない、これでようやく好きな北アルプスだけ行けると自分の思っていた通りの事を話されていました。
総合的な難易度から幌尻岳、聖岳、光岳、利尻山、宮之浦岳あたりが最後の百名山になるケースが多いようですが、もう二度とこの山に登らないと言ってました。
キツさからだと思いますが、他の方も同じような事を小屋で聞きました。
個人的には幌尻岳の稜線は再訪したいと思いました。
正直体力、技術的にはもうどの山でも問題ないので、天候が全てなのでしょうか。
幌尻岳は日本百名山最難関とよく言われているので間違っても挑戦する人はいないとは思いますが、ジャンダルムと同様、SNSやYouTubeでは過度に危険、ハードと煽っているように思えます。
どちらもある程度の経験、体力と判断力があり、撤退できるの決断力があれば問題なく登頂できると思いますし、幌尻岳は途中に小屋があります。
日本百名山で最も難易度が高いとのフレコミですが、先日行った残雪期の皇海山のほうがかなりハードでした。
もちろん残雪期ならではの困難さですが、皇海山は途中に小屋やビバークする場所がありません。
日帰りでしかアタックできないため、2泊3日で行程を分割できる幌尻岳のほうがかなり楽だと思います。
水場がいい場所にある点も難易度が下がります。
渡渉が可能ならそれほど難易度が高いとは思えません。
ロード自体は非常に整備されており、ルートもわかりやすく、ルートファインディング力や厳しい岩場、ザレ場を登る技術、体力も不要です。
笠ヶ岳の水場も景色もないあの登りに比べれば、トレランシューズで楽々歩けるのでかなり歩きやすいです。
小屋の予約は困難なので、体力、技術以外の部分で競争に勝つ必要がある点では最難関と言えます。
今日でちょうど日本百名山80座クリアとなり、残り20座となります。
北海道はさすがに再訪できるかわからないので、今回の遠征でしっかり終わらせてしまいたいと思います。
ただ下山してからお風呂で気が付いたのですが、また背中と腰の間を負傷していました。
山と道のminiで来たのですが、このザックは裏面がメッシュになっており、ここと肌が当たっている状態で長時間背負い続けると肌が擦れて負傷するようです。
冬場は逆にTシャツだけでなくレイヤリングするので服が捲れて肌を露出しないので問題ないと思いますが、2回目なので夏の長時間の山行には使わなほうがいいかもしれません。


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